☆歯周病は、なるべく早めに対処してあげてください。★
歯周病ケアは早めがおすすめというお話し!
口腔ケアはついつい、後伸ばしにしてしまいがちですね。
「ちょっと臭いが気になるくらいだから・・・」
「もうちょっと、ひどくなってからやろうか、、。」。
そう思っているうちにどんどん進行していき、年齢も高くなり、かえって全身麻酔のリスクが高くなってしまうことも多いものです。
当然進行すれば、抜歯しなくてはならなし、その本数も増える。
抜歯後の歯肉の縫合もしなければなりません。
したがって、麻酔時間も長くなります。
軽度であれば、ほんの1時間ですむこともあります。
当院では、歯科処置後に術中に撮影した写真や動画を使ってご説明をしています。
その際、抜いた歯をお見せして、「何故この歯が抜かねばならなかったのか」、「どういった処置をおこなったのか」等を、お話ししています。
上記の様な状態の場合、歯周病としては重度といえます。「鼻血」が出ている所見は、すでに犬歯の抜歯孔が鼻腔と連絡していることを示す所見です。
紛れもなく、上顎骨が溶けてしまった所見です。
上記の様な場合には、欠損した領域の歯肉部分が多いので、フラップと言われる縫合を行います。
実際に、「先生、こんなに抜く歯があったんですね」とおっしゃられる方も多いのが現状です。もっと早ければ、抜く本数も少なくて済みますし、軽度であれば、歯周ポケット内のケアだけで、抜歯せずに済んだかもしれないです。
犬猫は抜歯しても、特別な支障なく食事が可能ですが、抜歯せずに済むに越したことはありません。
「オーラストリップ」という、歯周病のひとつの指標を調べる方法があります。厳密には「口腔内嫌気性菌の代謝産物の濃度」を調べるもので細菌が発生する「チオール」という物質の濃度を測定するものです。診察室で簡単に調べられます。
お口の中に軽く試験紙を入れるだけですし、検査料金も手頃ですのでオススメです。
仮にこちらの測定濃度が高い場合には、早急に何らかのデンタルケアが必要になってくると思います。
愛犬のお口の衛生管理の指標として使える物ですので、気になっている方はご遠慮なくスタッフに申し出くださいね。
さいたま市 武内どうぶつ病院